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√3は3の倍数である

数弱は焦っていた。テスト終了まで、残り時間はわずか。依然として埋まらない解答欄。何か、何か書かなくては。数弱は、無心でシャープペンシルを走らせた。最後の気力を振り絞る。そこでテスト終了を告げるチャイムが鳴り響いた。——やりきった。白い解答欄の中で、『n=√3α(αは整数)よりnは必ず3の倍数となる』、この文字列が一際輝いていた。

オフ会らしきもの

昨日はいつも一緒にいるメンバーの中でずば抜けて頭が良い子(以下、盆地)のご友人(?)に会いました。

?マークがついてるのはあまりにも会話が無かったからです。
盆地と盆地のお友達さん(仮)はもともとTwitterから知り合った?っぽい?ので、ほぼほぼオフ会感覚、どちらもコミュ障らしいので覚悟はしていました。
しかし想像以上に会話が無かった。オフ会感覚といっても、既に会うのは4回目とは到底思えない不思議な光景でした。


業後に落ち合うということで話はまとまっていたようで、学校のそばで待っているらしい盆地のお友達さんを探しますが、なかなか見つかりません。
正門前できょろきょろと見回していると、道路を1本挟んだ交差点の向こう側、人影を発見。
コミュ障特有の感が「あっ、多分あの人たちだ」と告げます。待ち合わせとか言われても、ついつい少し離れた位置に向かう心理というのでしょうか、間違いなく私もそこで待つだろうなという謎の共感を覚えます。

そのまま盆地のお友達さん2人と合流したのですが、驚くべきことに、ここで盆地と盆地のお友達さん2人との間で全く言葉が交わされませんでした。てっきり久しぶり、とかそういった類の会話くらいはあると決めつけていたのです。
困惑する私をよそに、いつも勉強会をしている第2の実家へ向かいます。その間も言葉が交わされることはなく、それぞれ2人ずつに別れて独立した形で移動していました。

……地獄か?

耐えかねて私がお友達さん2人に名前を聞いて、(ここから会話を……!)と目論んだもののそれ以上話が広がることはなく、私は諦めました。

会話にカウントしていいのかは分かりませんが、時折聞こえてくるお友達さん2人の会話について笑ってたり、2人の会話に登場した単語について私と盆地で語らうことはありました。

その姿は空中リプによく似ていました。

コミュ障ツイッタラー特有の(直接リプは緊張するし、さり気なく見てますアピールしよ……いつも見てます……)とかいうアレです。あわよくば相手が反応してくれたら嬉しいっていうヤツです。
とにかく、奇妙な空間でした。

第2の実家に到着。そのままマックでポテトを買って、今からやっとまともにコミュニケーションが取れる……と私は思っていました。

甘かった。

その認識はあまりにも浅はかでした。

席につき一息入れていると、盆地のお友達さん2人がカバンから何かを取り出しました。

突如として取り出されたトランプ、言葉少なに始まるスピード対決。
私はもう「そういうものだ」と思い込むことにしました。
どうしてトランプをそれぞれ一つずつもっているのだろうとか、そういった疑問は山ほどありました。

けれど私が知らないだけで、こういうコミュニケーションの取り方も存在していて、私には分からないだけで間違いなく彼女達はお互いをよく分かっているのでしょう。

そう、そこに言葉はいらないのです。

そうしているうちに、もう1人のいつものメンバー、先日飴をくれた彼女(この間の数学テストで新定理を発見)が部活から合流、一縷の希望にかけますが、やはりもれなく全員コミュ障でした。

そうするうちに唯一お友達さん2人と面識のあった盆地が帰宅、場は完全に初対面の人間のみで構成されることになりました。あまりにもカオス、何故こうなった。

とりあえずしばらくトランプをするうちにだいぶ慣れてきたので、喋ることが必要不可欠な人狼ゲームを提案、そこからは人狼ゲームをひたすらやりました。
やはり喋らなければならない、という強制でも言葉を交わすだけだいぶ違います。
私個人の緊張は結構解けていました。後半になるにつれゲームも結構レベルが上がっていた気がします。

そうして七並べをやったりして、8時くらいに盆地のお友達さん2人と別れ、残された私達は現実に引き戻されます。

……あっ、数学テストだ

そうです、今日は数学のテスト。今現在これを書いている私は課題が終わっていません。
非常にマズイです。

赤点不可避

ああ

嗚呼

ああああ……