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√3は3の倍数である

数弱は焦っていた。テスト終了まで、残り時間はわずか。依然として埋まらない解答欄。何か、何か書かなくては。数弱は、無心でシャープペンシルを走らせた。最後の気力を振り絞る。そこでテスト終了を告げるチャイムが鳴り響いた。——やりきった。白い解答欄の中で、『n=√3α(αは整数)よりnは必ず3の倍数となる』、この文字列が一際輝いていた。

クラス替えとは戦争である

日記
 本日2016年4月5日、運命の日がやってまいりました。

この日で一年の運命が決まると言っても過言ではない。

ある生徒が絶望に打ちひしがれるなら、ある生徒は歓喜に打ち震える

そんなイベント

その名をクラス替えと云う。


率直に申し上げて、筆者はクラス替えが大嫌いです。
コミュ障にとっては地獄の一大イベント。
一年かけてやっと築き上げた人間関係を、再びリセットしてやろうというファッキンイベント。

クソです。意味がわからない。コミュ障がコミュ障なりに頑張ってやっとの思いで会話ができる関係性を作り上げたというのに、一年経てば「おつかれっした〜www」と言わんばかりに無残にも積み上げてきたものは破壊されるのです。なんという地獄。積み上げてきた小石をドゥーンするあたり鬼以外の何者でもありません。私は親より先に死んでなどいない!

河原で惨めに石を積んでは壊されを繰り返す私は、いつの間にか全てを諦めてしまっていた。
学習性無力感。何をしたって結局は無駄なのだと。一からのやり直しなのだと。

しかし忘れてはならない。希望を捨ててはならない。
河原に来るのは鬼だけではないのだ。


朝8時、いつもよりも少し早めに最寄駅へ到着。
口数の少なさは前日の徹夜によるものだけではない。

登校中もずっとクラス替えしか考えてなかったからね。ずっと起こり得る最悪なパターンをシュミレートしては恐怖のあまり叫びだしそうだったからね。

離任式とかもう至極どうでもいいから早くクラスを発表してくれって感じでした。

私は文系なので盆地と同じクラスになる可能性は0%なのですが、定理はワンチャンあるのでそこにかけていました。しかし期待はしていなかったです。

というのも定理と私はド底辺なので、底辺が二人揃うと「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」という典型的なダメっぷりを発揮するので「赤点も みんなで取れば 平均点」をモットーに団結するのです。
まともな思考判断能力を有していればまず同じクラスにするのはありえません。

……まぁこの流れでわかるとは思いますが、なんと定理と同じクラスになれました。
安心と同時に教師陣は何を考えているのか?と不安を覚えましたがここは素直に喜んでおきましょう。
仏が微笑んだ瞬間です。石を積み上げては崩される地獄からの解放!

さて文系クラスというのは7割強が女子で構成されているので、そんな女子女子したところでまともにやっていく自信など皆無なわけですが汚い人(褒めてる)が多かったので何とかやっていけそうです。

新しいクラスというのは最初が肝心です。
女子とはグループ意識が強く、一度作られたコミュニティの変化を毛嫌いする傾向のある生き物だと踏んでいます。
つまりいくつかのグループが結成されるまでの一定期間のうちに、より多くの人と交流を持たなければ将来的に死が待っています。経験者が言っているのだから間違いありません。彼女たちは途中参加など認めないのです。

四月の間は私のようなキモ・オタが話しかけても人間として扱ってくれます。
この一ヶ月間、桜が新緑に染まるまでがタイムリミットと言っていいでしょう。
いかにキモ・オタである自分自身を人間だと錯覚させられるかが勝負です。

まず手始めに出席番号の前後とは話せるようになる必要があります。
しばらくは出席番号順の席で授業を受けるのはもちろん、出席番号というのは一年を通して付きまといます。
テスト、掃除、移動、集会……出席番号が近い人間とコミュニケーションを取ることには目先だけではないメリットが存在するわけです。大丈夫、四月の間は拒まれることはありません。そう、四月の間は。

また女子高生らしくSNSを活用するのも良いでしょう。
席の位置に縛られることなくお互いを探ることができます。SNSにはクラス報告&これからよろしくねアピールが溢れかえるわけです。これに便乗しておくといいと思います。とにかく名前を刷り込むことが大切です。これは洗脳に近い。人権ありますよアピールを怠ってはなりません。
人間関係のネットワークが広くて損することはあまりないと思うのでホント……こういう努力って大事だと思います……

とはいえ我がクラスには腐女子がアホみたいに沸いてるので安心ですね
そのうちに女子特有の権力争いとか起きそうな気がしますが、平和であることを願うばかりです。