Googleで検索してみると……
廃墟。
私は一度旅行でピエリ守山に行ったことがあります。
実際廃墟でした。
建物は老朽化しているわけではなく、むしろ綺麗でした。
明かりがなくて暗いだとか、そういうこともありません。
観葉植物も美しく、テラスからは琵琶湖を見渡すことができます。
素敵なショッピングモールでした。
が。
決定的に一般的なショッピングモールと違ったのは、人がいないというところです。
私が旅行に行ったのは新年で、普通なら稼ぎ時。
それにも関わらずピエリ守山は閑散としていました。
店の殆どは営業しておらず、テナントはすっからかんです。
食品スーパーすらも撤退したのでしょう、ピエリ守山にはありませんでした。
『生ける廃墟』
この言葉がピエリ守山の状況を的確に表していました。
当時中学生だった私、大興奮です。
意図せずして生ける廃墟に迷い込んだ私は、意図せずして廃墟好きという自分の知らなかった一面を知りました。
いや、ピエリ守山に触発されて目覚めたのかもしれないけれど、何を隠そう私は廃墟が好きです。
廃墟が好き、と言っても私はホラーがダメなので病院とかなんか怖いやつはほんと無理です。
富士急のお化け屋敷は本物の廃墟を改造しているらしいですが、そんな所に行くなら行く前に逝きます。死んだ方がマシです。
あとは学校とか。無理です。怖いやつはとにかくダメ。
そんなめんどくさいタイプの廃墟好きなんですが、その点ピエリ守山は私にドストライクだった訳です。綺麗で、明るくて、それでいて廃墟なんですからね。最高です。
廃墟が好きというよりは、退廃的な物が好きなのかもしれません。
女性が煙草吸ってるのとかめっちゃ好きですからね。あとは古びた駅のホームと、昭和みたいな電車。セピア色の写真。そういうのが好きです。
ここでゴリ推ししていきたいのが『私の男』です。全体を通して退廃的でとにかく好きです。
オススメなのです。読んで。そして感想を。好きなものの感想を共有したいタイプの人間なのです。何卒。
ほんとね……良いよ……マジで……どろどろしてて……良いよ……
どろどろした冬の海が作品全体を覆っているというか。主人公たちを縛っているのですよ……
一種の呪いですよ……押入れに冬の海が詰まっているんです。
この話ね、端的に言っちゃえば近親相姦なんだけどね、ホント好きなんです。非道徳的で、不健全なんです。ここ退廃的ポイントです。好きなの!伝われ!!
日本語が怪しくなってきました。落ち着きます。
さて冒頭に書いたピエリ守山ですが、現在では復活を果たし賑わっているそうです。
良かったと思う反面、あの独特の雰囲気が失われたのは寂しいような、残念なような。
まぁショッピングモールですからね。賑わうのが良いに決まっています。
琵琶湖に行かれた際は是非ピエリ守山へ。
弟の溶連菌が伝染って、二度目の溶連菌感染症になってしまいました。
感染症なので学校に行けません。全然元気なのに。
めっちゃ暇です。本でも読んで大人しくしていようと思います。