√3は3の倍数である

数弱は焦っていた。テスト終了まで、残り時間はわずか。依然として埋まらない解答欄。何か、何か書かなくては。数弱は、無心でシャープペンシルを走らせた。最後の気力を振り絞る。そこでテスト終了を告げるチャイムが鳴り響いた。——やりきった。白い解答欄の中で、『n=√3α(αは整数)よりnは必ず3の倍数となる』、この文字列が一際輝いていた。

セルフ首絞め生活

そういえばブログ書いてないなぁ、と思って久々にアプリを立ち上げた。

連なる過去の記事、黒歴史の数々を見なかったことにして、さて何を書こうかと考える。

4月ということもあり、まずは己の環境変化について触れるべきだろう。

 

何を思ったか、大学生になって突然ドラムを始めた。

そこまでは良かったのだが、先輩が全員引退してしまい、ドラムが1人になってしまった。

ここまでが前提条件である。

 

今回書きたいのは、そこから始まるセルフ首絞め生活についてだ。

1人になると辛いことも多い。しかし気を遣う必要がないので楽でもある。

以前はなんだか萎縮してしまってあまり触れなかったドラムセットも叩き放題、それどころか叩かないと本当にヤバいという状況になった。

 

そこまで悪くないかも、と思った新体制なのだが、私の悪癖は勝手に自滅していくことにある。

承認欲求の化け物である、と自覚したのは本格的に二次創作にのめり込んでからだ。ただ、最近気がついたのは、別に二次創作に関わらず何に対しても承認欲求がエグい。

曲に関してはもちろんのこと、その他雑務も「多分これをやったら褒められるな」というものを発見次第、後先考えずに突っ込んでしまう。

そういう意味で今の役職は完全に天職なのだけれど、やっぱりエゴサの鬼になってしまったので絶対にやってはいけない職でもあった。

 

褒められるからやる! がポジティブに働けば良い。結構な特性だと思う。しかし我儘なことに、褒められなかった場合の精神ダメージが凄まじく、いつもの自滅が始まるのだ。

一挙一動が褒められるわけがないし、必ずしも頑張ったことが評価される訳じゃない。当然。

昔からトンチンカンな努力に関しては超一級だったので、多分今でも方向を間違えて全力疾走している。

 

先日何故だか運搬作業に対して「これをやったら私はめちゃくちゃえらいぞ!」を見出し全力を注いだ。しかしよくよく考えてみれば、己の楽器を運ぶことはただの義務であり、えらいも何も、ただの必要作業である。

自分にとって辛いことに取り組んだから褒められる、など甘い考えなわけで、その辛いことは、自分以外からすればやって当然のことだった。なんて場合が私の人生では圧倒的に多い。その良い例として、最近は部活関連の諸々を記憶するようにしている。

今回例に出した件で言えば、私よりも体力がある人にお願いするだとか、2人で持つようにするだとか、どう考えても簡単な対処法があったはずなのだ。教訓と数多の痣を手に入れた。

 

つくづく生きるのがド下手くそなんだなぁ、と実感する日々が年齢の分だけ続いている。

オタク活動のみを信じて生きることにしようと思う。